- 不動産業で独立してお金を借りたい
- 日本金融政策公庫の面談って何を聞かれるの?
- 事前に面談の対策を取っておきたい
不動産業で開業するにあたってほとんどの場合、事業のお金を借りることになります。
何故なら、事業においてキャッシュは非常に重要なものになるからです。
ただ、お金を借りるにあたっては必ず面談が必要になります。
実際に私が日本金融政策公庫で借り入れする時に行った面談日の流れを詳細に伝えていきます。
これから不動産業で開業する際に役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで御覧ください。
結論:聞かれた6つの質問内容
- 他社との差別化ポイント
- 創業の動機について
- 他の事業内容の説明
- 事務所の場所について
- 奥さんの協力について
- 独立を考えた時期について
面談時間は約45分間だった
まずは結論として、日本金融政策公庫の面談時間は約45分間で完了しました。
わりとスムーズに行われたと感じています。
詳細については、これから解説していきますが、面談前に行うべき行動があるので忘れずにしておきましょう。
面談当日は通帳の記帳をすること
面談当日に行うこととして、通帳の記帳があります。
何故なら、日本金融政策公庫は通帳に入っているお金の流れを見るからです。
数ヶ月記帳されていないものだと意味がないので、必ず当日持参する通帳の記帳をしておきましょう。
当日準備していくもの
一番大事になってくるのは、当日準備して持っていくものです。
私の場合、当日準備した書類は以下のとおりです。
- 運転免許証
- 宅地建物取引士証
- 宅地建物取引業の申請書
- 預金通帳
- 住宅ローン返済予定表(自宅を所有しているため)
- 自宅の固定資産税の課税明細書(自宅を所有しているため)
- 賃貸借契約書(事務所は賃貸で借りたため)
特に通帳については必要に応じて準備しないといけません。詳細については以下の記事を参照してください。
まずは挨拶から
では、ここから日本金融政策公庫での解説になりますが、まずは挨拶を行います。
面談日当日まで担当者とは電話で話すので、初めて会った日本金融政策公庫の担当者から名刺を渡してもらいます。
本来であれば、自分からも名刺を渡したい所ですが、まだ不動産業の免許が下りていないので渡せません。
しっかりと名前を名乗って面談のテーブルにつきましょう。
面談は1対1
私の場合、日本金融政策公庫の面談は1対1で行われました。
おそらくコロナの影響もあり、極力人数を少なくして行われた可能性もあります。
ちなみに私の担当者は上席課長という珍しい肩書の方でしたが話している感じ、ある程度裁量権を持っている方でした。
面談開始早々、いきなりメイン事業の説明
挨拶もそこそこに、机についた瞬間
担当者メイン事業についての説明をしてください
と言われました。
私としては準備してきた書類を渡して、若干雑談なども行いアイドリングすると思っていたので少し驚きでした。
とはいえ、事前に創業計画書にも記載していましたし自分の口で説明できるものだったので何も問題ありません。
5分〜他社との差別化ポイント
メイン事業の説明を終えると、次は他社との差別化について説明を求められます。
もちろん、事業をする上で他社と同じことをしていても廃業リスクがあるので絶対に必要事項です。
私のメイン事業にも他社との差別化ポイントがあったので問題なく説明しました。
10分〜創業の動機について
順番的に前後した感じがありましたが、事業説明が完了した後に創業の動機について説明を求められました。
私自身は6年間の経験プラス、ある経験があり実績も残していたので動機として十分な材料が揃っていたので何も問題なくクリアです。
15分〜他の事業内容の説明
私はメイン事業以外に2つの事業を創業計画書に記入していたので、それらの説明を求められました。
メイン事業に関連する事業内容なので、担当者に対して理にかなった説明が出来たので、こちらも問題なく完了しました。
20分〜事務所の場所&奥さんの同意
ある程度、事業内容など基本的な話を終えると事務所の場所についての説明を求められます。
私の場合、これまでの経歴と仕事内容を踏まえて合理的に場所選びをしたことを説明しました。
次に聞かれたのは、奥さんの企業についての考えでした。
やはり、開業には家族の協力が不可欠なので聞かれたと思います。
私は比較的応援してくれるスタンスだったので素直に答えて終了しました。
この段階である程度の質問は終了した
場所選びについての説明を終えると、意外とあっさり質問は終わりました。
とはいえ、基本的に創業計画書に添付資料を5枚つけていたので事前に事業全体を把握してくれていた可能性もあります。
この時、事前準備の重要性を理解しました。
25分〜書類の確認&独立時期の質問
このタイミングになって初めて、準備していた書類の確認が始まりました。
通帳についても自己資金などの質問ではなく、以下の内容でした。
担当者いつ頃から独立考えていましたか?
私としては色々な質問が来ると想定して準備していたので、若干肩透かし感がありましたが、優しい質問で良かったと感じました。
30分〜金利についての説明
書類の確認が終わると、金利についての説明を受けました。
私の場合、32歳で開業だったため、安い金利が適用になるとの事で金利1.75%になるとの事でした。
このタイミングで支払額は毎月6万円ほどになるということも説明を受けます。
金利は少しでも安いほうが良いので、ありがたい話です。
35分〜書類のコピー
説明終了後、書類のコピーをしますが、実は一部は確認のみで終わりました。
- 住宅ローン返済予定表
- 住宅ローン課税明細書
- 賃貸借契約書
- 宅地建物取引業の申請書
担当者が自分の書類にメモするだけで終わったので、意外でした。
40分〜今後のスケジュール
コピーが終了すると、最後に今後のスケジュールを教えてくれます。
正直、この段階で融資は満額受けれると感じました。何故なら
担当者多分、融資問題ないので後はタイミングだね
と言っていただけたからです。
上席課長という肩書の方から言われたので、とても安心しました。
融資のタイミングは許可前でもOKに
ただ、一番重要になってくるのが融資のタイミングです。
最初は宅地建物取引業の免許が発行されてからの融資と言われましたが、そのタイミングだと自己資金で宅建協会の加盟金を支払わないといけません。
自己資金で充当もできますが、資金の流れがおかしくなったり、私の事業内容にもご納得いただけたので、なんと宅建業の許可前に融資をしてくれることになりました。
これは私としても最高にありがたい決断でした。
もちろんまだ融資が確定したわけではありませんが、面談の段階で理想形の融資実行が出来るので嬉しかったです。
面談終了
以上の内容を話し終えたタイミングで面談が終了しました。
冒頭でも伝えましたが面談時間は約45分間でした。
前半部分で質問の回答がスムーズに出来たので、終始穏やかな雰囲気で終了できたのは良かったです。
私は事前に面談のハードルをめいっぱい上げて準備していたので、良い結果になりました。
今回は細かい内容に触れませんでしたが、面談の流れを知っておくことは財産になるので参考にしてください。
まとめ
今回は不動産業として日本金融政策公庫の面談の流れについて解説しました。
- 面談時間は約45分間だった
- 面談当日は通帳の記帳を行う
- 当日準備していくものがある
- まずは挨拶から
- 面談開始早々、いきなりメイン事業の説明
- 5分〜他社との差別化ポイント
- 10分〜創業の動機について
- 15分〜他の事業内容の説明
- 20分〜事務所の場所について
- 25分〜書類の確認
- 30分〜金利についての説明
- 35分〜書類のコピー
- 40分〜今後のスケジュール
- 面談終了
融資面談はこれから事業を行う上で欠かせないものです。
失敗すると事業を始めることもできなくなってしまうので、絶対に事前準備をしておきましょう。
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