- 未経験で不動産業って出来る?
- 開業前に経験してた方が良い?
- 経験しておくべき理由を知りたい
不動産業で開業する時に、代表者が不動産業を経験しておくべきか否かというのは大きなテーマです。
私は未経験から不動産売買のみを6年間行い開業しましたが、結論として経験してから独立した方が良いです。
何故なら、不動産業は奥深いですし、高額なものを取り扱うからです。
今回は、開業の段階から営業スタートしてから降りかかる現実を3つ伝えますので、未経験から開業を考えてるなら最後まで御覧ください。
創業融資が通りにくい
まず1つ目は創業融資が通りにくい点です。
基本的に自分で開業する場合、以下の2つで資金調達します。
- 自己資金
- 融資
自己資金については、自分自身の力でなんとかなります。
ただ、融資となると未経験の状態は厳しいです。
何故なら、新規創業の場合、日本金融政策公庫から借りることが多いからです。
日本金融政策公庫の場合、よっぽど自己資金があったり事業計画書が素晴らしくないと融資面談が厳しくなります。
私の経験や色々な情報をまとめると、3年間以上の経験があったほうが良いです。
融資が通らないと、全て自己資金で事業を回していかないといけないので軌道に乗せるのが大変になります。
会社設立しても廃業してしまうと意味がないので、まずは経験値を積むことを強くオススメします。
かなりの知識が必要
2つ目は、かなりの知識が必要になるからです。
私は不動産売買のみを経験して開業しましたが、売買は特に知識が必要になってきます。
買い側
- 不動産の基礎知識
- 住宅ローンの知識
- 売買契約の知識
- リフォームや火災保険の知識
売り側
- 相場の知識
- 売却の流れについての知識
- 税金の知識
- 引越の知識
しかも、自分が知っていれば大丈夫ではなくお客様にわかりやすいように伝える能力も必須です。
そのためには120%以上の理解をしておかないといけないので、未経験で素人レベルで仕事をすると大変な事になります。
もちろん参考書などから知識は取れますが、実際に仕事として経験して初めて分かることが多いので、まずはサラリーマンとして経験しておく事をオススメします。
クレームが大きくなる可能性が高い
3つ目はクレームが大きくなる可能性が高いからです。
私は不動産売買しかしたことないですが、基本的に取り扱う不動産は数百万円〜数千万円になります。
数千万円の買い物のお手伝いをしているので、もちろん知識が必要ですが、万が一トラブルが発生した時は未経験だと大変です。
何故なら、不動産は契約内容が一つ一つ違うので、事前に経験をしておかないと対処方法が分からないからです。
不動産業を経験しておけば傾向と対策が可能
私は開業前に500件を超える不動産取引に携わってましたが、買主や売主の人柄や傾向が何となくわかるようになりました。
そうすると初回面談の段階で
この方は●様に似てるから、こんな感じで対応しよう
といった具合に対策を取ることが出来ます。
クレームは基本的に、お客様の想いと営業マンの行動が違うと起こるので、事前に実体験を持つことで防げます。
よっぽど営業に自信があるなら別ですが、まずはリスクの少ないサラリーマンとして経験を積んだ上で開業することをオススメします。
まとめ
今回は不動産業で独立する前に経験しておくべき3つの理由について解説しました。
- 創業融資が通りにくい
- かなりの知識が必要
- クレームが大きくなる可能性が高い
せっかく開業してもすぐに潰してしまったら意味がありません。
独立したい気持ちが高まっていると思いますが、まずは失敗しないためにも自分で学んだ上で行動していきましょう。
その他にも不動産業をする上での必須条件が2つあるので合わせて御覧ください。